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空き家にも必要な防犯対策について空き家にも必要な防犯対策について

空き家は、長期間放置すると周辺地域の治安に深刻な影響を及ぼします。管理が疎かな空き家ほど、不審者の住み着き(不法占拠)、放火などを誘発しやすく、監禁や麻薬売買などの犯罪拠点として利用されることもあります。2015年に施行された空き家対策特別措置法では、空き家の適正管理を所有者の努力義務と定め、生活環境の保全を図っています。

空き家を放置することで発生し得る犯罪

1.不審者の侵入・不法占拠

  • 庭に雑草が生い茂り、窓ガラスが割れている空き家は、不審者の侵入や住み着きが発生しやすくなります。

2.火災リスク

  • 放火や不法侵入によるタバコの不始末などが原因で火災が発生することがあり、発見が遅れると被害が拡大します。
  • 失火責任法により重大な過失がなければ損害賠償責任は問われませんが、所有者の責任が問われることになります。

3.住み着きによる被害

  • 知らぬ間に住み着かれると、家財や水道、電気の無断使用、生活ゴミの放置などの問題が発生します。
  • 犯罪に利用された空き家は売却が難しくなり、所有者への負担が増します。

空き家の防犯対策

1.所有者の存在をアピール

  • 定期的に訪問し、ポストの郵便物やチラシを回収し、庭の雑草を取り除きます。
  • 所有者が常に出入りし、管理が行き届いていることを示すことが重要です。

2.防犯意識の高さをアピール

  • 定期的な見回りや監視カメラ、防犯ステッカー、センサーライトの設置、足で踏むと音が鳴る砂利を敷くことで不審者を威嚇します。

3.窓ガラスや玄関の強化

  • 窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで破られにくくします。
  • 玄関には補助錠を取り付け、2重、3重に施錠します。

4.空き家管理業者の利用

  • 遠方に住んでいる場合や定期的な管理が難しい場合は、空き家管理業者に依頼すると良いです。
  • 管理業者は空き家を巡回、点検し、犯罪を未然に防ぐサポートを提供します。

年々増加する空き家は、治安の悪化だけでなく景観や衛生状態の悪化、周辺住民とのトラブルにも発展する可能性があります。被害が大きければ損害賠償責任を問われる事態にもなりかねないため、所有者は日頃からしっかりと管理を行うことが必要です。

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