空き家は長期間人が出入りしないため、湿気や汚れが溜まりやすく、カビが生えやすい状態になります。カビは、一度繁殖すると除去が難しく、悪臭や建物の老朽化、健康被害の原因となります。空き家の所有者は、定期的な換気や掃除を行い、良好な衛生状態を維持することが大切です。
空き家にカビが生えやすい理由
カビは空気中に浮遊する胞子から発生し、適度な水分があると繁殖します。常に窓が締め切られて空気の循環が悪く、湿気やホコリが溜まりやすい空き家は、カビにとって最適な環境です。また、老朽化が進んだ空き家では、雨漏りが原因でカビが大繁殖するケースも少なくありません。
カビを放置するとどうなる?
空き家のカビ対策では、「定期的な換気」、「風通しの良い環境作り」、「掃除」が重要です。以下のポイントを参考にしてください。
- 定期的な換気:窓を開けて外から入った風が反対側の窓から抜けるように意識しましょう。玄関だけを開け放しても効果はありません。
- 風通しの良い環境作り:家財が散乱していたり、庭に背の高い雑草が生い茂っていると、空気の流れが遮られます。風通しを良くするために環境を整えましょう。
- 掃除:カビは砂やホコリを栄養源として成長します。掃除機や雑巾を使ってこまめに汚れを除去しましょう。
注意すべき点
梅雨の時期は特にカビが繁殖しやすいため、湿度が65%以上、室温が20〜25度以上となる時期には特に注意が必要です。年間を通じた対策が求められます。
管理の手間を軽減する方法
換気扇を設置して常時稼働させることも一つの方法ですが、湿度が高い時期には逆効果となるため、所有者が直接足を運んで空き家の状態を確認することが重要です。定期的な管理が難しい場合は、空き家管理業者に依頼することも検討してください。