普段あまり目にすることのない屋根ですが、実は住まいの寿命を大きく左右する重要な部分です。屋根のメンテナンスが行き届かないと、知らない間に老朽化が進み、様々な問題を引き起こす可能性があります。
屋根のリフォームをしないとどうなる?
屋根のリフォームが適切に行われない場合、以下のような問題が発生する可能性があります
- 防水シートの劣化:屋根材の下に貼られている防水シートが破れると、水が内部に侵入します。特に屋根の瓦が割れると、その下にある防水シートも劣化し、雨漏りが起きるリスクが高まります。
- 雨漏りの発生:雨漏りは建物の内部を傷める原因となります。雨水が浸入すると、木材が腐食し、建物の構造そのものにダメージを与えることがあります。
- 全面屋根工事の必要性:定期的なメンテナンスを怠ると、最終的には屋根全体の全面工事が必要になり、リフォームよりもはるかに高額な費用がかかります。
- 害虫や害獣の侵入:屋根の劣化によるヒビや隙間から、害虫や害獣が室内に侵入する恐れがあります。これらの侵入は、さらに建物の損傷を引き起こす可能性があります。
屋根をリフォームする時期の目安
屋根のリフォーム時期は、屋根材の種類や地域の気候条件によって異なりますが、一般的には以下の通りです
- スレート屋根:10~15年
- トタン屋根:6~10年
ただし、以下の症状が見られる場合は、年数に関係なくリフォームを検討する必要があります
- 多数のヒビがある
- 屋根が白っぽく色あせている(チョーキング現象)
- 室内が雨漏りしている
- 築15年以上何も手入れをしていない
- 雨が降ると室内がカビ臭くなる
空き家の屋根リフォームが必要な理由
空き家も定期的な屋根リフォームが必要です。リフォームを怠ると、以下のリスクがあります
- 雨水の浸入:劣化した部分から雨が入り込み、室内を傷める。
- 害虫・害獣の侵入:劣化による隙間から害虫や害獣が侵入する。
- 建物の資産価値の低下:屋根の劣化が進むと建物全体の資産価値が低下する。
- 行政の指導:外観が損なわれると「特定空家等」に認定され、行政の指導や固定資産税の増加がある。
屋根リフォームの重要性
見た目の美しさだけでなく、建物を長持ちさせるためにも屋根のリフォームは欠かせません。空き家も定期的に屋根の状態を確認し、傷みがある場合は早急にリフォームを行うことが重要です。
屋根のメンテナンスを怠らず、定期的なチェックとリフォームを行うことで、建物の寿命を延ばし、トラブルを未然に防ぐことができます。