空き家を売却する際、多くの人が「どのくらいの金額で売却できるのか」について悩むことが多いです。売却価格を知るためには、不動産会社に「査定」を依頼するのが一般的です。空き家は放置すると老朽化が進み、価値が下がってしまうため、しっかりと管理・メンテナンスを行った状態で査定を受けることが重要です。
空き家を査定する際のポイント
空き家の査定方法には、以下の2種類があります。
- 机上査定
建物を直接見ずに、物件情報や市場のデータを基に査定を行う方法です。物件の種類、所在地、築年数、間取り、敷地周辺の状況などから、おおよその査定額を算出します。時間がかからず、簡易的な目安を知るには便利ですが、実際の状態は反映されないため、あくまでも目安として捉えます。 - 訪問査定
実際に物件を訪問し、建物の状態や設備、日当たり、周辺環境、交通の利便性などを詳細に確認して査定を行います。机上査定だけでは分からない具体的なコンディションや、法律上の制限、権利関係も確認されます。
空き家の査定における注意点
- 査定前の準備
訪問査定を依頼する際は、建物をベストな状態に整えることが重要です。長期間空き家状態だと、カビや水漏れなどが発生している可能性があるため、掃除や設備のチェック、庭の手入れを行いましょう。物件の状態が悪いままだと、査定額が低くなる恐れがあります。 - 複数社に依頼する
査定額は、不動産会社や担当者によって異なるため、1社だけでなく複数社に依頼することが推奨されます。複数の査定結果を比較することで、物件の適正な価値を把握しやすくなります。 - インターネット査定の活用
最近では、インターネットを利用した簡易的な「一括無料査定」も利用できます。これは、机上査定に基づくため、目安として活用し、本格的な売却を考える際には訪問査定を依頼するのが一般的です。
最後に
空き家を売却する際は、複数の査定結果を参考にして、建物の状態や市場の状況を正確に把握しておくことが大切です。また、査定を通じて売却だけでなく、賃貸や他の活用方法も検討できるようになります。
不動産会社に早めに相談し、空き家の価値を最大限に活用できる選択肢を探しましょう。