BLOG ブログ

空き家を賃貸に出すメリット、デメリット

空き家の維持や管理が困難になると、劣化が進み資産価値が失われるリスクがあります。空き家をどうするか悩む際には、賃貸に出すという選択肢もあります。ここでは、空き家を賃貸に出す際のメリットとデメリットについて解説します。

空き家を賃貸に出すメリット

  1. 賃料収入の確保
    空き家を賃貸に出す最大のメリットは、毎月の家賃収入を得られる点です。物件の立地や広さによりますが、毎月10万円前後(年間120万円前後)の収入を期待できます。これにより、空き家を維持するためのコストを補うことができます。
  2. 資産の保有継続
    売却とは異なり、賃貸にすることで物件の所有権を手放さず、将来、所有者やその家族が住むことも可能です。これは、資産としての価値を維持する点で大きなメリットです。
  3. 地域の活性化
    空き家が賃貸物件として活用されることで、地域に住む人が増え、地域の活性化につながる可能性があります。また、空き家が活用されることで周辺の景観が改善され、防犯面でもメリットがあります。

空き家を賃貸に出すデメリット

  1. リフォームや修繕費用
    空き家をそのまま賃貸に出すことは難しく、修繕やリフォームが必要になる場合が多いです。長期間空き家になっていた場合は、通常よりも劣化が進んでいることが多く、修繕費がかかることがあります。庭の手入れや家全体のクリーニングなどのコストも発生します。
  2. 家賃滞納や空室リスク
    入居者が家賃を滞納したり、退去後に次の入居者が決まらず空室状態が続いたりするリスクがあります。空室が続くと、収入を得られないだけでなく、固定資産税などの費用負担が続くため、安定した収入を見込めない可能性もあります。
  3. 管理の手間
    賃貸に出した場合、入居者とのトラブル対応や物件の管理が必要です。特に、遠方に住んでいる場合は、管理を不動産会社に委託する必要があり、管理費用も発生します。

賃貸に出す際の手続き

賃貸に出すには、まず不動産会社や地方公共団体に査定を依頼し、物件の価値を評価してもらいます。その上で家賃を決定し、入居者との契約を行います。契約形態には、期間が限定される「定期借家契約」と、期間の定めがない「普通借家契約」がありますが、安定した賃貸収入を見込むなら「普通借家契約」が一般的です。

また、賃貸事業として運営する場合は、「個人事業主」として税務署に届出が必要です。家賃収入に対する所得税の申告なども必要になるため、確定申告の準備も行わなければなりません。

まとめ

空き家を賃貸に出すことで、賃料収入を得ながら資産を保有し続けることができる一方で、リフォームや管理の負担、入居者トラブルのリスクも考慮する必要があります。空き家をどのように活用するかは、個別の状況に応じた慎重な判断が求められます。

CONTACT
お問い合わせ

ご意見やご要望などは、お電話または以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。